制度が分かったので、いよいよ口座を開きます。ここでまた止まる人が多いところです。
じむにーと比較サイトを何度も見たんですが、どこがどう違うのか分かりませんでした。 結局どこがいいんでしょう。
分からないのは当然です。実際に大差がないからです。
この記事では、なぜ大差がないのかと、何で決めればいいのかを整理します。そのうえで開設の手順をまとめます。
結論:インデックスを積み立てるだけなら、主要ネット証券ならどこでもいい
いわゆる主要なネット証券は、ざっと次のあたりです(五十音順)。
- SBI証券
- 松井証券
- マネックス証券
- 三菱UFJ eスマート証券(2025年2月に auカブコム証券 から社名変更)
- 楽天証券
この記事のやり方(つみたて投資枠でインデックスの投資信託を積み立てる)であれば、どれを選んでも結果はほとんど変わりません。
理由は3つあります。
なぜ大差がないのか
1. いちばん大きい費用は、証券会社では決まらない
ここが最重要です。投資信託を持っているあいだ、毎日かかり続ける費用を信託報酬といいます。長期で効いてくるのはこの費用です。
そして信託報酬は、商品ごとに決まっています。 どの証券会社で買っても同じです。
| 費用 | 決まる場所 | 長期で効くか |
|---|---|---|
| 信託報酬(保有中ずっと) | 商品 | ⭕ 大きく効く |
| 買付手数料 | 証券会社 | ❌ 主要ネット証券では無料が標準 |
じむにーと証券会社選びで悩んでいたけれど、大事なのは商品側だったんですね。
そうです。証券会社は箱で、費用の大半は中身で決まります。
2. 投資信託の買付手数料は無料が標準
主要ネット証券では、投資信託の買付手数料が無料の商品が当たり前になっています。ここで差はつきません。
3. つみたて投資枠の商品はほぼ同じ
つみたて投資枠で買える商品は、金融庁の基準を満たしたものに限られます。主要ネット証券はそのほとんどを扱っているので、買いたいものが買えないという事態はまず起きません。
では何で決めるか
大差がないなら、決め手は使い勝手になります。
| 決め手 | 中身 |
|---|---|
| ポイント | 積立でポイントが貯まる。種類が会社ごとに違う(自分が普段使っているものに合わせる) |
| 普段の銀行 | 引き落としや入金が楽になる組み合わせがある |
| 画面の見やすさ | 長く使うので、触ってみて分かりやすいほうを |
| 周りに聞ける人 | 家族や友人と同じにすると、詰まったときに聞ける |
- 主要ネット証券であること
- 自分が普段使っているサービスと相性がいいこと
これ以上は、結果にほとんど影響しません。
迷って開設しない時間のほうが、どれを選ぶかより損です。 積立は時間が効く仕組みなので、早く始めるほうが効きます。
インデックスを積み立てるだけなら、主要ネット証券はどこを選んでも大差ありません。普段使っているポイントや銀行に合うところを選べば十分です。
下のボタンは、当サイトが提携している証券会社の公式サイトへのリンク(広告)です。並びは五十音順で、順位ではありません。
※口座開設・口座管理料は無料です(2026年10月時点・各社公式サイト)。ポイントの種類や条件は各社で異なり、よく変わります。申し込む前に公式サイトで確認してください。投資は元本割れすることがあります。どこで何を買うかは、ご自身で判断してください。
銀行や対面の証券会社はどうか
窓口で相談できる安心感はあります。ただ、構造上の問題があります。
販売する側は、手数料の高い商品を勧めたほうが儲かります。 相手に悪意がなくても、そういう仕組みになっています。
インデックス投資とはで書いたとおり、インデックスの投資信託は仕組みが単純で、費用も安いものが選べます。そして仕組みが単純なので、勧めてもらう必要がありません。
じむにーと「初心者におすすめ」と窓口で言われた商品の信託報酬を、必ず自分で確認してください。年1%を超えていたら、いったん持ち帰ることをおすすめします。
年0.1%と年1%の差が30年でいくらになるかは、最初の1本の選び方で計算します。
口座を開く手順
準備するものは2つだけです。
- マイナンバーが分かるもの(マイナンバーカード、通知カード、マイナンバー記載の住民票)
- 本人確認書類(運転免許証など)
マイナンバーカードがあれば、それ1枚で済むことが多いです。
申し込む前に、手元に次のものをそろえておくとスムーズです。
- マイナンバーカード(なければ、マイナンバーが分かる書類と運転免許証など)
- 入金や引き落としに使う銀行口座
- メールアドレスとスマホ
- クレジットカードで積み立てたい人は、その証券会社に対応したカード
メールアドレスを登録して、氏名・住所などを入力します。10分ほどで終わります。
「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでください。理由は次の節で説明します。
同じ申込画面の中に「NISA口座を開設する」という選択肢があります。あとから追加もできますが、同時のほうが手間が少ないです。
スマホで撮影して送ります。郵送も選べますが、時間がかかります。
証券口座は数日で開きます。NISA口座は税務署で二重開設の確認が行われるため、もう少しかかることがあります。
毎月の金額と引き落とし日を決めて、自動積立に設定します。ここまでやって終わりです。
最後の「自動積立に設定する」まで必ずやってください。積立投資が向いている理由で書いたとおり、毎月自分で買う形にすると、いつか止まります。
じむにーと口座を開いただけで満足して、積立の設定をしないまま止まっている人は本当に多いです。
口座の種類:特定口座(源泉徴収あり)を選ぶ
申し込みのときに3つから選ばされます。
| 種類 | 税金の計算 | 確定申告 |
|---|---|---|
| 特定口座(源泉徴収あり) | 証券会社がやる | 原則不要 |
| 特定口座(源泉徴収なし) | 証券会社が年間取引報告書を作る | 自分でやる |
| 一般口座 | 自分でやる | 自分でやる |
会社員なら、いちばん上で問題ありません。利益が出たときに証券会社が自動で税金を引いてくれるので、確定申告をしなくて済みます。
じむにーとNISAの中だけで投資するつもりでも、ここは「源泉徴収あり」にしておきます。NISAの枠を超えたぶんは課税口座で買うことになるからです。
なお、源泉徴収ありでも確定申告をしたほうが有利になる場合はあります。ただ、始めたばかりの段階で気にすることではありません。
つまずきやすいところ
「NISA口座が開くまで待つ」必要はない
証券口座が開けば、課税口座での取引は先に始められます。ただ、これから積み立てる分はNISAで買いたいので、開通を待ってから積立設定をするほうが無駄がありません。
NISA口座は1人1つ
複数の証券会社で同時には持てません。年単位で変更はできますが、手続きが必要です。
そのため、NISA口座を開く先は、長く使うつもりで選んでください。とはいえ主要ネット証券なら大差がないので、悩みすぎる必要はありません。
開設後に届く「おすすめ商品」
口座を開くと、いろいろな案内が届きます。買うものは最初の1本の選び方で決めるので、それまでは何も買わなくて大丈夫です。
家族の口座を自分名義で作らない
投資は本人名義で行うものです。家族が投資するなら、その人の名義で口座を開きます。
まとめ
- インデックスを積み立てるだけなら、主要ネット証券ならどこでも大差ない
- 理由は、いちばん効く費用(信託報酬)が証券会社ではなく商品側で決まるから
- 買付手数料は無料が標準。つみたて投資枠の品ぞろえもほぼ同じ
- 決め手はポイントの種類・普段使う銀行・画面の見やすさくらい。迷って開設しない時間のほうが損
- 銀行や対面の窓口は、構造上手数料の高い商品を勧めたほうが儲かる。勧められたら信託報酬を自分で確認する
- 必要なものはマイナンバーが分かるものと本人確認書類の2つ
- 口座の種類は特定口座(源泉徴収あり)。NISAだけのつもりでもこれにしておく
- NISA口座は1人1つ。同時に申し込むのが手間が少ない
- 🔴 最後に自動積立の設定までやる。ここをやらないと続かない
口座ができたら、次は何を買うかです。ここで初めて具体的な商品名が出てきます。
次に読む
- 最初の1本の選び方|オルカンとS&P500で悩む価値は27分の1 次に読む記事です。何を買うかを決めます
- 新NISAの仕組み|30年積み立てると税金288万円が0円になる NISA口座を同時に申し込む理由です
- 積立投資が向いている理由|価格が元に戻っただけで利益が出る 自動積立にする理由です
- 投資のはじめ方まとめ|口座を開いて最初の1本を買うまでの9ステップ この記事を含む9本を、読む順番に並べた全体の地図です
参考(一次ソース)
いずれも2026年9月26日に確認しました。各社のサービス内容は変わるため、申し込む前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
- 金融庁「NISAを始める」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/start/index.html
- 日本証券業協会「証券口座を開設するには」 https://www.jsda.or.jp/jikan/qa/
- 国税庁「特定口座制度」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1476.htm
