新NISAの仕組み|30年積み立てると税金288万円が0円になる

新NISAの仕組み|30年積み立てると税金288万円が0円になる

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投資の話をしていると必ず出てくるのがNISAです。

じむにーと

お得らしいというのは聞くんですが、結局なにがどうお得なのか説明できません。

一言でいうと、利益にかかる税金がゼロになる口座です。

この記事では、その「ゼロ」がいくらぶんなのかを計算して、制度の中身を整理します。制度の内容は2026年9月時点のものです。

目次

はじめての人へ:NISAの5つの疑問

投資をしたことがない人が最初につまずく疑問に、先に答えておきます。

疑問答え
何を買うの?「投資信託」が基本です。たくさんの会社の株をまとめて買える商品で、1本買うだけで世界中の数千社に投資できます(インデックス投資とは)
いくらから始められる?楽天証券やSBI証券では、投資信託の積立は月100円から設定できます
損することはある?あります。元本保証ではないので、売るときの値段が買った値段より低ければ損をします。長く持つほど、損をする可能性は下がってきました(NISAで元本割れする確率は?)
お金はいつでも引き出せる?売ればいつでも現金にできます。何年持たないといけない、という決まりはありません
確定申告は必要?NISA口座の中で出た利益には税金がかからないので、確定申告はいりません

最初は「投資信託を、月100円からでも買える、税金のかからない口座」とだけ覚えておけば十分です。

結論:本来なら利益の20.315%が引かれる

まず前提から。投資で利益が出ると、そこに税金がかかります。

税率
所得税15%
復興特別所得税0.315%
住民税5%
合計20.315%

10万円の利益が出たら、手元に残るのは約7万9,700円です。

この税金がかからないのがNISA口座です。

NISAを一言でいうと

利益が出ても、20.315%が引かれない口座。

いくら得なのか

投資でお金が増える仕組みで使った例で計算します。毎月3万円を30年、年5%で運用できた場合です。

金額
30年後の資産2,497万円
自分で入れたお金1,080万円
運用で増えた分1,417万円
本来かかる税金(1,417万円 × 20.315%)288万円
じむにーと

288万円ですか。 手続きをするかしないかだけで、それだけ変わるんですね。

NISA口座で買っていれば、この288万円はかかりません。口座を選ぶだけで結果が変わる数少ない部分です。

なお、この金額は年5%で運用できた場合の計算例です。利益が出なければ税金もかからないので、得もしません。

2つの投資枠

NISAには枠が2つあり、両方同時に使えます。

つみたて投資枠成長投資枠
年間に投資できる額120万円240万円
買えるもの金融庁の基準を満たした投資信託など上場株式・投資信託など(一部除外あり)
買い方積立のみ積立・一括どちらも

2つ合わせて、年間360万円まで投資できます。

この記事の読者に関係があるのは、ほぼつみたて投資枠です。年120万円=月10万円まで積み立てられるので、最初のうちはここだけで足ります。

つみたて投資枠で買える商品は、金融庁が長期の積立・分散投資に向くという基準で絞り込んだものに限られています。手数料が高い商品や、仕組みが複雑な商品は入っていません。

じむにーと

最初から選択肢が絞られているんですね。 それはむしろ助かります。

1,800万円という上限

年間の枠とは別に、生涯で投資できる合計額が決まっています。

上限
生涯投資枠(合計)1,800万円
うち成長投資枠で使える分1,200万円まで

つみたて投資枠だけで1,800万円を使い切ることもできます。逆に、成長投資枠だけで1,800万円にすることはできません。

埋まるまでの年数はこうなります。

毎月の積立額1,800万円に達するまで
3万円50年
5万円30年
10万円15年

つまり、月3万円や5万円で積み立てる人にとって、この上限を気にする場面はほぼ来ません。「1,800万円も入れられない」と心配する必要はありません。

じむにーと

上限は「そこまで入れないといけない額」ではなく、「そこまでなら入れていい額」です。

売ったら枠が戻る

ここが以前の制度と大きく違う点です。

NISAで買ったものを売ると、その商品を買ったときの金額のぶん、翌年に枠が復活します。

たとえば100万円で買ったものが150万円になり、それを売った場合。復活するのは買ったときの100万円ぶんです。増えた50万円は枠を使いません。

家の購入など、まとまったお金が必要になったときに売っても、枠を失わずに済みます。

期限がない

以前の制度には非課税期間の期限がありましたが、いまはありません。

  • 非課税で保有できる期間:無期限
  • 口座を開ける期間:恒久化

いつ始めても、何年持っていても大丈夫です。

知っておく注意点

いいことだけではないので、4つ挙げます。

1. 損失が出たときに救済されない

課税口座なら、ある商品の損失と別の商品の利益を相殺できます(損益通算)。損失を翌年以降に繰り越すこともできます。

NISA口座ではどちらもできません。 利益が非課税なかわりに、損失もなかったことになります。

じむにーと

非課税は利益が出たときだけの話です。損をしたときは、むしろ不利になります。

2. 1人1口座

複数の金融機関で同時に持つことはできません。年単位で変更はできますが、手続きに時間がかかります。

どこで開くかは証券口座の開き方で扱います。

3. 年間の未使用分は繰り越せない

年120万円の枠を今年60万円しか使わなくても、来年180万円にはなりません。使わなかった分は消えます。

ただし生涯枠1,800万円は残るので、急ぐ必要はありません。

4. 制度が目的ではない

NISAは器です。中身が増えなければ意味がありません。

「NISAを始めた」で終わらせず、何を、いくらずつ買うかまで決めてください。それが次の2本のテーマです。

つまずきやすいところ

「NISAは元本保証」ではない

税金がかからないだけです。買ったものが値下がりすれば、同じように減ります。

「枠を使い切らないともったいない」ではない

無理に金額を増やす必要はありません。生涯枠は1,800万円あり、期限もありません。

金額は家計から決めます。毎月いくら積み立てるかで逆算します。

「とりあえず開設だけ」でも意味はある

口座を開いても、買わなければ何も起きません。ただ、開設には時間がかかることがあるので、先に済ませておくのは合理的です。

まとめ

  • NISAは利益にかかる20.315%の税金がゼロになる口座
  • 毎月3万円・30年・年5%なら、本来の税金288万円がかからない計算になる
  • 枠は2つ。つみたて投資枠 年120万円/成長投資枠 年240万円。両方使えて合計年360万円
  • 初心者が使うのはほぼつみたて投資枠。金融庁の基準で商品が絞られている
  • 生涯枠は1,800万円。月3万円なら50年かかるので、上限を気にする場面はほぼ来ない
  • 売ったら、買ったときの金額ぶんの枠が翌年に復活する
  • 非課税期間は無期限、制度は恒久化
  • 🔴 注意4つ。損益通算・繰越控除ができない/1人1口座/年間の未使用分は繰り越せない/制度は器にすぎない
  • 元本保証ではない。枠を使い切る必要もない

制度が分かったら、次は口座を開きます。

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次に読む

参考(一次ソース)

いずれも2026年9月26日に確認しました。制度は改正されることがあります。 実際に口座を開くときは、金融庁と利用する金融機関の最新の案内を確認してください。

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