買うものが決まりました。最後に決めるのは金額です。
じむにーと「手取りの2割」とよく見かけますが、うちの家計だと絶対に無理です。 かといって、少なすぎても意味がない気がして。
割合から入ると、だいたいここで止まります。生活防衛資金はいくら必要?と同じ構造です。
この記事では、自分の数字を出す順番をまとめます。
結論:逆算の順番は決まっている
金額は「いくらがいいか」ではなく、「いくらなら続くか」から決めます。順番はこうです。
仕事が止まったときに投資を取り崩さずに済む現金です。これが最優先です。
余ったら回すのではなく、先に引きます。理由は後述します。
最初から正解を出そうとしないでください。続いた実績を見てから増やします。
いちばん大事なのは4番目です。最初に決めた金額は、仮の数字で構いません。
手取り24万円で計算する
公的保障はいくらもらえる?働けないとき月20万円と、足りない9.5万円で使った手取り24万円のケースで、割合を変えて計算します。年5%で30年積み立てた場合です。
| 手取りに対する割合 | 毎月の積立額 | 30年後 |
|---|---|---|
| 5% | 1.2万円 | 999万円 |
| 10% | 2.4万円 | 1,997万円 |
| 15% | 3.6万円 | 2,996万円 |
| 20% | 4.8万円 | 3,995万円 |
じむにーと手取りの1割で2,000万円近くになるんですか。 2割じゃないと届かないと思っていました。
30年という時間が効いています。投資でお金が増える仕組みで見たとおり、増えた分の6割以上は最後の10年に生まれます。
だから、金額を大きくすることより、期間を長くすることのほうが効きます。
無理な金額で5年でやめるより、無理のない金額で30年続けるほうが結果は大きい。
「先取り」にする理由
余ったら投資に回す、という形にすると、ほぼ確実に余りません。
毎月の給料日に、自動で積立の金額が引かれる形にしてください。残った額で生活する。順番を逆にするだけで、続き方がまったく変わります。
積立投資が向いている理由で書いたとおり、判断する場面が残っていると、いつか止まります。金額の決定も同じです。
じむにーと「今月は余裕がないから」と考える機会そのものを、仕組みで消します。
自動の積立は、証券口座の積立設定で金額と引き落とし日を決めれば始まります。
インデックスを積み立てるだけなら、主要ネット証券はどこを選んでも大差ありません。普段使っているポイントや銀行に合うところを選べば十分です。
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最初の金額をどう決めるか
いくらから始められるか
楽天証券やSBI証券では、投資信託の積立は月100円から設定できます。最初は月1,000円でも、月100円でもかまいません。大事なのは金額より、自動で積み立てる形を先に作ることです。金額はあとからいつでも変えられます。
迷ったときの目安を書きます。
| 状況 | 最初の金額の目安 |
|---|---|
| 生活防衛資金がまだ貯まっていない | 月5,000〜1万円(慣れるため) |
| 生活防衛資金が貯まった | 手取りの10%前後 |
| 支出が安定していて余裕がある | 手取りの15〜20% |
| 収入が不安定(自営業など) | 少なめから。増やすのは後でできる |
生活防衛資金が貯まるまでは、少額で構いません。 投資を始める前に確認する3つのことで書いたとおり、値動きに慣れておく意味のほうが大きい段階です。
金額の上限は、NISAのつみたて投資枠が年120万円=月10万円です。ここを超えるのは、かなり先の話になります。
じむにーと上限まで入れないといけない、という話ではないんですね。
増やすタイミング
決め打ちで増やすのではなく、条件を先に決めておくと迷いません。
- 生活防衛資金が目標額に届いたとき
- 昇給したとき(増えた分の一部をそのまま回す)
- 固定費を下げられたとき(浮いた分をそのまま回す)
- 半年続いて、生活に支障がなかったとき
昇給と固定費削減は特に効きます。生活水準を上げる前に回してしまえば、痛みがありません。
給与明細の控除欄の見方で自分の手取りの内訳を確認しておくと、どこを削れるかが見えます。
減らすとき・止めるときのルール
ここを先に決めておくのが、この記事でいちばん伝えたいことです。
相場が下がったときに考え始めると、必ず間違えます。平常時に決めておいてください。
| 起きたこと | どうするか |
|---|---|
| 収入が減った | 減額する(止めない) |
| 大きな出費が決まった | 一時停止し、再開する月を先に決める |
| 生活防衛資金を使った | 積立を減らして、先に現金を戻す |
| 相場が大きく下がった | 何もしない |
| 相場が大きく上がった | 何もしない |
じむにーと下2つが本番です。相場を理由に金額を変えると、それは積立ではなくタイミングを当てにいく行為になります。
止めるのと減らすのは別物です。額を1,000円にしてでも、続けている状態を保ってください。 ゼロにすると、再開するきっかけがなくなります。
やってはいけないこと
生活防衛資金を崩して積み立てる
順番が逆です。現金がなくなると、次に何か起きたときに投資を売ることになります。それがいちばん避けたい形でした。
無理な金額で始める
「2割」という数字に合わせて生活を切り詰めると、半年で苦しくなります。続かない金額は、0円と同じです。
ボーナスを当てにした金額設定
ボーナスは減ることがあります。毎月の金額は、毎月の収入だけで決めてください。
ボーナスから追加で入れたいなら、その月だけ追加する形にします。毎月の設定額に織り込まないことです。
相場を見て金額を変える
上で書いたとおりです。金額を変える理由は、家計の変化だけにしてください。
まとめ
- 金額は「いくらがいいか」ではなく「いくらなら続くか」から決める
- 順番は、生活防衛資金 → 止められない支出を引く → 残りの一部を先取り → 半年後に調整
- 手取り24万円なら、10%(月2.4万円)で30年後に約2,000万円(年5%で計算した場合)
- 🔴 金額を大きくすることより、期間を長くすることのほうが効く
- 余ったら回すのではなく、給料日に自動で引かれる形にする
- 生活防衛資金が貯まるまでは月5,000〜1万円でいい。慣れることが目的
- 増やすきっかけは、昇給・固定費削減・生活防衛資金の達成。生活水準を上げる前に回す
- 🔴 減額・停止のルールを平常時に決めておく。 収入が減ったら減額、相場が動いても何もしない
- 止めずに減らす。1,000円でも続いている状態を保つ
ここまでで、口座を開いて最初の1本を買い、金額を決めるところまで来ました。あとは続けるだけです。
そして続けるうえで、必ず一度は来るものがあります。
次に読む
- 暴落が来たらどうするか|正解は「何もしない」。ただし準備が要る 次に読む記事です。続けるための最後の準備になります
- 生活防衛資金はいくら必要?|最初の入金まで2〜3か月の空白がある 順番の1番目。止められない支出の数え方もここにあります
- 新NISAの仕組み|30年積み立てると税金288万円が0円になる つみたて投資枠の上限(年120万円)の確認です
- 投資のはじめ方まとめ|口座を開いて最初の1本を買うまでの9ステップ この記事を含む9本を、読む順番に並べた全体の地図です
参考(一次ソース)
いずれも2026年9月26日に確認しました。
- 金融庁「資産運用シミュレーション」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/tsumitate/index.html
- 金融庁「NISAを知る」 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/index.html
- 総務省統計局「家計調査」 https://www.stat.go.jp/data/kakei/
- 楽天証券「投信積立」(月100円から) https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/saving/
- SBI証券「100円からはじめられる投資信託」 https://go.sbisec.co.jp/lp/fundxyoung_230907.html
